臨時号 2020.04.10
「贈り物」
4月になると、美しい春の訪れを祝うかのように各地で年度初めの行事が行われます。でも、今年はどこも、コロナウイルス対策「3密の厳守」ということもあって簡易なものに変更しての厳しい立ち上げになりました。まさに、我慢の時です。ただ、コロナウイルスの脅威に対して「未知のコロナウイルスという恐怖に立ち向かうための潔い決意を正しく共有しよう」という自発的な動きが見え始めています。県独自の「緊急事態宣言」にも冷静な対応で過ごせていることに安堵を覚えます。この難局に負けないように強い意識で繋がりながら、共に乗り越えていきましょう。
さて、コロナウイルスで心がざわざわ騒ぐ中にあって、石川県の会員さん秀働敏夫さんからとても素敵なプレゼントが送られてきました。
それは、吉本光男会長の若かりし頃(30代前後の頃らしいのですが会長ご自身にも記憶がないようです)のコンサートライブ収録のカセットテープでした。当時はまだ、ラジカセ全盛の時代。会長からCDに焼き直したものを聴かせてもらいました。そんな頃に既に、天賦の才を遺憾なく発揮してみえるその圧倒的な演奏を聴きながら、それまでに撃ち込まれたであろう目も眩むほど膨大な杭の数を思い知らされました。
「好き」であればこその業とはいえ、10代〜20代の頃に叩き込まれたであろう膨大な量の基礎訓練がなければ決して観ることのできない景色を、既に30歳にして観てみえたのだということに驚きを禁じ得ませんでした。
まさに神がかり的白熱演奏を聴きながら、会長の今も尽きないギターへの激し
い情熱の源泉が、愚鈍な私にも少し垣間見えたような気がします。同時に、
何故、「日本ユニバーサルギター協会」を立ち上げ、「上達コラム」「協会だより」「音楽コラム」を発信し続けてみえるのか。
何故、ギター愛好家の為の「各種コンサート」を企画・実践し、「聴衆賞」を出しながら、集う会員を励まし続けてみえるのか。
何故、ギター愛好家の方々に少しでもお役に立てればと、「ツイッター」に挑戦し、継続的に小品をupし続けてみえるのか。
秀働さんからの「贈り物」ではっきりと目を覚まされた気がします。「Give & Take」の精神で言うなら、会長から頂いている「Give」を、当たり前の顔で「Take & Take」で受けてしまっていた自分に、遅まきながら気づかされた瞬間だったとも言えます。
豊田教室は、5月6日までお休みとなります。
ギターへの尽きることのない情熱から汲みだされてくる会長の業を、今は、「ツイッター」でしか観ることができなくなりますが、日々練習に励むことで会長への思いに応えていく覚悟をもらった「贈り物」に心から感謝しています。
5月まで粛々と「3密」を守り、必ずやコロナに打ち勝っていきましょう
2020.04.10
事務局