協会便り 2021年6月号
「5分間だけ集中すれば」
今月は、吉本先生が教室の初心者の方に提案されている「ギター練習の習慣化」について紹介させていただこうと思います。個人的な都合や、遠方のため教室に通えない初心者の方々の参考になれば嬉しく思います。
≪練習課題との向き合い方≫
① 毎日の練習開始の時間を紙に書いて壁に貼る。
(*練習は、取り掛かるまでが勝負。時間を決めて座ることで、スムーズに練習に入ることができる)
「脳は、5分間だけ集中すれば、その後は何時間でも続けられる」これは、脳科学者である中野信子氏の言葉です。つまり、脳を「だます」ことでギター練習の習慣化もまた図れるというわけです。
彼女の著書「生きるのが楽しくなる脳にきく言葉」には「人間は、勉強や作業など面倒なことに対して最初はやる気が起きないもので、一度始めてしまうと、意外にすんなり進めることができる性質を持っています。つまり、始める瞬間の「やる気が起きない」気持ちを取り払うのが一番大事な事」とあります。
万能ではないにしても、一度試してみる価値はありそうです。
② 「すぐやる」「必ずやる」「出来るまでやる」この3つの言葉を練習する部屋の一番見える所に貼って意識の強化・持続化を図る。
(*①と②は、習慣化させるために意識が常にそこに行くように視覚に訴える)人は目から87%の情報を得ていると言います。それをうまく利用していく方法で視る度に脳にインプットされる感じは、脳への「刷り込み作戦」と言えるかもしれません。
③ 課題をゆっくり丁寧に、自分が出す音をよく聴きながら繰り返し練習する。(*気分が乗ると15分の予定が30分、1時間となることもあるが1時間以上は続けないように気をつける)
④ 練習の区切りがついたら練習を止めてギターをケースに入れ椅子から離れる。(*出来る範囲でゆっくり体を動かし、気分転換を図る)
⑤ 気分が乗っていれば、また③に戻る。
「教える側」と「習う側」の想いが一致したとき、それぞれの想定を はるかに超えた大きな成果が期待できるのだと思います。
方法は色々あるでしょうが、「まずはやってみる」ことをお勧めしま す。
2021.06.01
事務局