協会便り    2020年4月号

   「力をためる チャンス」

 コロナウイルスの脅威が世界的に広がる中で、様々な催し物が「中止の宣言」を余儀なくされています。3月22日に計画していた当協会行事の「ティータイムギターコンサート」も「開催中止」となり、悔しい思いをしておられる皆さんも多いのではないでしょうか。今回の事は、内なる「力をためる絶好 のチャンス」と考え、「くさらず」「止まらず」「気を抜かず」日々の練習に邁進いたしましょう。

 

外出も思うにまかせぬ状況の中、いかに「元気」を失わずに過ごすのか。私達は今まさに、「時間」に対して志を持った工夫が求められているのだと思います。ギターは、そんなときに素晴らしい力を発揮してくれる優れものです。「ユニバーサルギター協会」会長である吉本光男先生のツイッターへのupは、先月(3月22日)に「マリア」から「スペインセレナーデ」に変わりました。映像を見て音色や運指について積極練習をするのもまた上手な時間の使い方といえそうです。「上達コラム」で紹介されているように、自分の好きな曲を様々に工夫してより納得のいくものに仕上げる楽しみを持つことができれば、今回の様に突然大きな壁が目の前に立ちはだかったとしても、焦ることなく充実の時間が過ごせるのではないでしょうか。

 

次回の「ティータイムコンサート」は9月。開封されなかった挑戦状に思いを馳せ、念入りに磨きをかけたうえで9月には見事な花を咲かせましょう。9月のティーコンでは、今回の出来事が“高く跳ぶための沈み込み”であったと笑顔で語れることを願っています。

 

4月に予定されていた「小牧アンサンブルギターフェスティバル(小牧市味岡文化会館)」も「中止」の案内が届いています。出場が決まっていた当協会団体会員である「アンダンティーノ」の皆さんは、頑張って練習してきたのだからと発表曲「星の涙(カリージョ)」と「ガボット(バッハ)」の2曲を3月22日の合奏練習日に録画し、YouTubeにupしています。グーグルで検索する場合は、音声ガイド「アンダンティーノ 星の涙」で再生できるようになっています。YouTubeへのupは、来年に向けての新曲に挑戦するにあたってメンバー一人一人の「気持ちの切り替え」に役立っただけでなく、「新しい経験を得る」という素晴らしい効果を発揮してくれたように思います。

 

 イベント等の自粛はまだ全面解除になってはいませんが、コロナウイルスの拡散が収まり少しずつでも収束に向かっていくことを心から願っています。

                        2020.04.01

                          事務局