協会便り 2016年11月号
第2回「アマチュア・ギターコンクール」盛会に終わる
10月9日(日)、朝から降り続いた雨も午後から止み9人の挑戦者を含む25人が、JUGA日本ユニバーサルギター協会「アマチュア・ギターコンクールに集結した。会場は、名古屋中村公園の大きな鳥居がすぐそばに聳えるビルの一角「スタジオ・フィオリーレ」である。
JUGA主催によるイベントでは初めての会場であったが、落ち着いた雰囲気で音響も良く、広さも手ごろで感じのいい会場であった。
第1回の「アマチュア・ギターコンクール」は、設立直後ということもあって参加人数も少なく最少開催人数の5名による競演であった。
今回、第2回目では、リピーター4名を含む10名の出場申し込みがあ
った。岡山、兵庫、埼玉と遠方からの申し込みもあり、少しづつではあるが、「アマチュア・ギターコンクール」の広がりを感じることができたことを嬉しく思う。当日になって、1名が急用のためキャンセルなったので実質9名による心技体の競演であったが、中身の濃い充実したコンクールになったことに感謝したい。
出場者のほとんどが12時から会場入りし、ぎりぎりまで熱心に課題曲と自由曲の調整と練習を行っていた。夢を掲げた人間の "諦めない前のめりの姿” は,会場にいた人たちの心に強く響いたにちがいない。
会場に居合わせた誰もが小さく聴こえてくるメロディーを楽しみ、静かに見守る姿が印象的であった。
コンクールでは、前半が5名、後半が4名による演奏であった。
審査員は、当協会会長:吉本光男、協会役員:村松正敏、堀千恵子の3名である。9名の演奏終了後40分間に渡る審議の結果、2名の方が入賞した。
1位 該当者なし
2位 種谷信一氏
3位 松山 繁氏
今回も1位「該当者なし」ということに対しては、審査員の間では多くの時間をかけて審議された。演奏者には、技術的に弾けるだけでなく、
プラスアルファのある演奏が求められている。
挑戦者には、キラリと光る演奏を目指して欲しいという気持ちを込めて
「該当者なし」を断行。今後に期待することとなった。
第3回に向けて、会場「スタジオ・フィオリーレ」の確保は済んだ。
挑戦者はすでに、新しい課題曲(ラグリマ)と自由曲に挑んでいることであろう。是非頑張って欲しい。私自身もまたプラスアルファを求める挑戦者なのである。
2016.11.01
吉本光男