協会便り   2024年4月号

10周年記念

 

「ギターコンサート」盛会のうちに終わる

 

324日に行われた「第18回ティータイムコンサート」は、10周年記念の「お祝い音楽祭」として企画・開催させていただきました。これまで応援して頂いた地域の音楽好きの皆さんと共にギターを中心としたトークや音楽を、ゆったりとした時間と空間の中で楽しむことができました。

 

全9組10人の挑戦者と22人の熱心な応援者の皆様が集う音楽フェスティバル会場には、丹羽やす江さん作の「水墨画」が展示され、久野政枝さんからの生け花のプレゼントと共に「10周年記念」に華やぎを添えてくれました。

人前での演奏ともなれば、和やかな中にも挑戦することへの緊張感が漂うものですが、プログラムスタートの演奏者の緊張を慮ったかのように沢山の拍手が湧き起こり、一瞬のうちに会場を温かい雰囲気にしてくれました。

 

みつめられる1.5m四方のリングに上がる挑戦者にとって、聴衆の方々の温かい拍手は緊張をほぐしてくれる最高に嬉しい贈り物です。緊張感はなくならなくても、心に安堵の和らぎをもたらしてくれますから。挑戦者たちにとって、この日の音楽祭が実り多い貴重な舞台になってくれたことを願うと同時に、会場まで足を運び熱心に応援して下さった地域の方々、ギター愛好家の方々にスタッフ一同、心から感謝し申し上げます。

 

コンサートの最後は恒例、会長の「模範生演奏」です。この日は「10周年記念コンサート」ということで3曲続けて弾いてくださり会場は大いに盛り上がりました。フレスコバルディーの「アリアと変奏」、スカルラッティ―の「ソナタホ短調」、ソルの「魔笛の主題による変奏曲」。どの曲も、60年以上のギター人生を真摯に歩み続けていらっしゃる吉本会長の音楽への情熱が満ちあふれ、言葉では言い表せない程の感動に包まれました。

 

長きに渡って積み上げてこられた演奏技術の高さは言うまでもなく、粋で軽やか、心の奥にまでしみじみと迫ってくる生演奏は、忘れることなどできない程に優美で華やかなものでした。細部に込められた演奏の秘技、円熟の生演奏に会場からは拍手が鳴りやみません。きっと、吉本会長のギターへの圧倒的な熱量が紡ぎ出す愛の演奏が、聴く者の魂に届いたからに違いありません。

 

最後は会長の伴奏で、全員で「月の砂漠」を合唱しました。懐かしい歌がみんなの心を温かく繋いでくれました。コンサートが終わった後も会場には去りがたい雰囲気が漂い、お礼の言葉や感想を述べあう皆さんの満足そうな笑顔が今も温かく心に残っています。

 

 

次回は9月。再会を楽しみに、お互い新しい曲で切磋琢磨しながら心と技を磨いて参りましょう。

                      2024.04.01

                                              事務局