協会便り       創刊号             

              必要・必然・ベスト

 

 今月から、一般社団法人「日本ユニバーサルギター協会」がスタートする。

私の中にその構想としての種が落ちたのは、昨年8月のことだ。

クラシック・ギターに携わって実に半世紀が経つ時期に立っていた。

人は人と出会うことで大きな学びを得る。「必要・必然・ベスト」の人生にあって、私はいくつもの貴重な出会いと多くの生かされる機会を得てきた。

そして今も好きなギターに携わりながら一事一心に生きている。そのことの有り難さを思う。

 

 落ちてきた種の意味を考え心に問い続けていく中で気づかされたことがある。ギターの特性「心に沁みる美しい音色」を実感できる機会や学ぶ場がなければギターを心から楽しむことなどできない。

半世紀に渉ってセゴビア奏法の研究を重ね、美しい音色を追究してきた自分にやれることは、これしかないと確信するに至った。

ギターを愛する者たちが、心からギターを楽しみ集える協会を共創・運営・継続していく。そこに「私心は無いか」「夢や希望に迷いはないか」、それは「現実的に可能か」。あらゆる場面を想定し、立ち上げに至るまでの事務的な手続きを重ねてきた。物事の全ては、「必要・必然・ベスト」のなかに在る。

 

 今月、ついに一般社団法人「日本ユニバーサルギター協会」を発足させることができた晴れ晴れとした決心と共に、”好縁・機縁・ギター好き” 達の技と心を高め繋いでいくという役割を担い,「日本ユニバーサルギター協会」が産声を上げたのだ。長い成熟期間を経て生まれたこの協会が、多くの人々に愛され、長く引き継がれていくことを願ってやまない。

またこの協会は、技術を高めるためだけでなく、お互いが切磋琢磨しながら人間力を高めていくための学びの場でもある。音楽好きの者であれば、いつでも誰でも参加できる。この協会を足がかりとして、生き生きと豊かな音楽交流が息づくことを大いに期待するところでもある。

 

 これまで力を尽くしていただいた多くの方々に対して、心より感謝の言葉を申し上げたい。同時に、今後も温かい目で見守っていって欲しいと願っている。

                                                                                    2014.10.01

                                                                                   吉本光男 

 

 

    一般社団法人日本ユニバーサルギター協会

          設立記念祝賀会 

 

2014年9月20日 (土)に関係者12名が集い、10月度からスタートする新ギター

協会の設立を記念して祝賀会が開催された。