ギター上達コラム
第19回 さて、貴殿はどっち?
ギターの特性を生かし、よりよく弾く為には姿勢や右手、左手のフォーム、指使いやそのタッチなど基本的なところでの在り様がある。
最近は基礎・基本より「個性的」を前面に出すことをよしとする演奏者をよく見る。それはそれで本人の意思によるものであるから特に割って入るつもりはない。
ただ、JUGAの会員になっている方には「気づきの視点」として今回の記事を役立てて欲しいと願っている。何故なら、JUGA設立の理念は、以下の様だからである。
JUGAは、ギター音楽の普及、演奏法の研究、指導者及びギタリストの育成などを主目的としている。また、ギター音楽の美しさを多くの人々に伝えることのできる人物を公認ギタリストとして認めることも約束している。追及の柱となっているのは、巨匠、故セゴビアのテクニックに基づく奏法の研究である。
では、世界の超一流と言われるギタリストたちの右手のフォームを見てみよう。
≪世界の超一流と言われるギタリストの右手フォーム≫
紹介した上の四人の「右手フォーム」の写真をみて、貴殿が第一に気づくのはどんな事だろう。
①別に何も思わない。②自分のフォームと違う。③同じフォームだ。
①に該当した人は、上下の写真を見比べて欲しい。
明らかに違うことに気づくであろう。
世界的名手にはいくつかの共通点がありますね。
①と②を選んだ人は、上のフォームと下のフォ―ムで同じフレーズを 弾き比べてみよう。あなたが感じる音色の違いが、フォームの力によるものであることを実感するに違いない。
2016.04.01
吉本光男